SOLUTION 02

地方企業との関係構築までの歩み

~関西基盤の鉄道系不動産会社の強み、豊富なグループコンテンツ~

担当コンサルタント:牧野 孝彦

地方企業特有の悩みに着目し、グループならではの強みで問題解決を図る

地方企業様のご依頼が多いですね。ご縁ができたきっかけは?

牧野:地方企業様にとって、関西で不動産関係のお困りごとがあると、人員、地縁、情報が少ない上、サポートの依頼先にも苦労されているのでは、と考えました。当社なら在阪不動産の売買や活用、情報の提供などでお役に立てるはずだと。そこで、親会社である、阪急阪神ホールディングスとお取引のある地方銀行様に営業訪問をし、関係構築に努めました。

地方銀行様から社宅のご売却のご依頼を受けましたね。

牧野:地方銀行様の関西の支店を60ほど訪問、ヒアリングしていると、ある銀行様から大型台風で出退勤できず困った話を伺いました。行員様が一か所に住まう社宅は、BCPに対し脆弱なこと、IT化に伴う減員等で空室が多いこと、それなのに、空室は銀行法の関係で賃貸できないこと、を知りました。そこで、資産の効率化を目的として、ご売却等を提案しました。類似の課題は、他の銀行様もおもちでした。ある地方銀行様の社宅ご売却の入札幹事等をお任せ頂いたことを契機に、数行と業務提携が締結できました。最近では、多い月には数十件の紹介を頂いています。

当社に魅力を感じていただいたポイントは、グループコンテンツ、関西での知名度、だったそうですね。

牧野:地方銀行様と、銀行様の顧客とで、感じていただける魅力はそれぞれです。まず銀行様ですが、弊社は、全国展開していませんが、関西での圧倒的な知名度や信頼感、阪急阪神HDグループのコンテンツの幅広さを活かしたグループシナジーは他社にはない強みです。その強みをPRできるよう、不動産以外のご相談もお聞きします。当社では、転勤があまりなく、長期でお客様のフォローが出来ることも、安心材料のようです。グループシナジーの具体例として、弊社グループ保有施設(梅田のオフィスビル、彩都に保有している広大な建設敷地等)への進出のご相談の他、宝塚歌劇団の公演やチケットに関するご相談、海外から食材を四国まで運ぶ輸送手段についての相談から、阪急阪神エクスプレスをご紹介し、成約頂いたこともあります。
次に顧客様への魅力ですが、事業承継対策として、不動産を取得したい、とのニーズが拡大しています。実際、ある地方銀行様からのご紹介の顧客に弊社が売買仲介する新築の収益マンションを、弊社の賃貸管理部門で管理する、とのワンストップサービスとしてパッケージ化して提案したところ、大変気に入って頂きました。地方のお客様からすると、信頼できる地方銀行様からの紹介で、撤退リスクの少ない関西基盤の弊社に全て任せられることに安心感があり、高額の不動産購入だからこそ、銀行様と弊社という組合せがよかったのだと思います。

関連記事:ソリューション事例04を見る →

これからの関西不動産の展望をどう考えていますか。

地方の方がご資産を都心部に買い換える動きは今後活発になると想定しています。特に関西は万博や、リニア・北陸新幹線の開通、なにわ筋線他の鉄道網の整備など、明るい話題が多いです。情報をいち早く察知し、地方銀行様と協力しながら、地方の富裕層・企業の方に不動産のご購入によって関西に「縁」を作って頂くことが、関西発展の礎にもなると感じています。今後とも地方企業様との「ご縁」づくりに励みたいと思います。