SOLUTION 07

緊張の初仕事、
お客様志向でピンチを突破し、成功体験

~アクシデント発生も、先輩に背中を押され、お客様第一で邁進~

担当コンサルタント:濱中 駿

お客様のためになることを積極的にお手伝い

前職から転身後の初仕事が思い出深いそうですね

濱中:同業の前職から、より幅広い事業にチャレンジできる当社に転職しました。前職は同業界ですが現職と全く異なる業務のため、未経験での入社でした。入社後、先輩方の指導を受けながら業務知識を習得し、当社や“阪急阪神”の企業文化も学びました。

初めて主担当を任された仕事のお客様(買主様)は、物件近くにお住いの自営業者の個人様で、老後のための資産運用として初めての不動産投資を検討されていました。私なりに初心者のお客様にふさわしい物件を選別し、ご紹介しました。その物件は、築浅の総戸数2戸の1棟アパート。建築費高騰の市況下では、比較的手頃な価格帯と好条件の利回りで、物件規模に加えお客様のご自宅近くにあり自主管理も可能、ともってこいでした。一方で、総戸数が2戸と小規模で、仮に1戸退去するとたちまち収入が半減し将来的な空室発生によるダメージが大きい、という弱点がありました。

契約当日の午前中に無事契約を終え、ホッとしていた矢先、午後になって総2戸の内、1戸の賃借人から退去予告の通知が来ました。契約後に到達した退去予告のため、これを理由に買主様が契約をキャンセルすると手付金没収のペナルティとなります。

退去予定時期は、契約日の約2か月後で、これは引渡日の直後のため、引渡後すぐに収入が激減するピンチでした。退去予告は降ってわいた話で、当社も把握できなかったため誰に責任があるわけではなく、その上、賃借人の募集は今回の当社業務の範疇外であるため、“運が悪かった“のだと、状況を静観することも可能でした。しかし、私を信頼してご契約いただいた買主様の期待を裏切れない、という気持ちが頭から離れず悩みました。そんな様子を見た先輩方が、「賃貸募集のことも勉強できるし、募集活動もお手伝いしてみたら?」とアドバイスしてくれました。また、「当社は、お客様のためになることであれば、時には売上に直結しない内容でも積極的にお手伝いをする姿勢を持っているので、やってみて良いと思うよ!」とも。こうして、賃貸募集のお手伝いにも真剣に取り組みました。

具体的には、まずは、周辺の不動産会社に賃料相場やエリアの特色、競合物件、近年選ばれる物件の特徴、有効な広告手段などを聞き込み調査し、物件の強みと特徴を分析しました。そこから、ターゲット層や最適な募集条件、有効な広告手段などを考えPR資料を手作業で作成し、賃貸店舗への資料配布等の宣伝活動を実施しました。また、買主様に代わり、エリアに精通する賃貸会社を探索し、交渉により賃貸募集の実務を行って頂くよう手配しました。ところが、非情にも今度はもう1戸の住戸からも退去の通知が・・・。全戸空室となるピンチを迎え非常に焦りましたが、絶体絶命の中、今回の退去希望者様が実は当初もう1戸の住戸への入居を希望していたことが判明し、まもなく空室になる予定の住戸へ移動を即時提案しました。外部への転居と比べて礼金が不要な点や引越代も抑えられることから初期費用を大幅に削減できる利点を強く訴求し、何とか住戸移動して頂けました。こうして1戸の空室危機は脱したものの、もう1戸の募集は、閑散期のため内覧等の反響がなかなか得られず、年明けからの繁忙期に向けて、ハチマキを締め直しました。具体的には、賃貸会社様と密に連絡を取り協力しながら、SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)利用可として住居以外の提案をしたり、案内時に訴求すべきポイントをお客様の属性別に整理したり、WEB広告に掲載する写真や間取りの選定、訴求文言を精査しました。
努力の甲斐あって繁忙期に突入すると、反響・内覧が増加し、ついに商談が入り契約を得られ、満室稼働を達成しました。

現在は、追加投資先の探索をご依頼いただく等、継続的にお付き合いをさせていただいております。今回の案件は初めて自身で完遂できた仕事で、先輩方のお力を借りながらも困難を乗り切れたことは私の財産です。そして、目先の利益だけではなく長い目でお客様を大切にする、当社の顧客第一の社風をとても気に入っており、今後も様々なお仕事に精力的に取り組んでいきたいと考えております。